中高生向け進路ガイダンス

約200人の生徒が訪れ、専門職との相談を通して自身の進路を考えた「中高生向け進路ガイダンス」

「自分らしく生きられる仕事見つけて」

 

医療福祉のプロアドバイス

 

 奄美市名瀬地域包括支援センターは9日、奄美市名瀬の奄美文化センターで2017年度「中高生向け進路ガイダンス」を開いた。24職種の実務担当者が、進路に悩む中高生に業務内容を紹介し、個別に相談に乗った。

 同ガイダンスは15年から行われており、今年で3回目。高齢化や人口減少が進む中、中高生に医療、福祉、介護を中心としたさまざまな職を知ってもらうことと、目標を見つけることで学習意欲を向上させることが目的。まず舞台上で専門職がそれぞれの仕事を紹介した後、職種別に設けられたブースで個別の相談に応じた。

 仕事紹介で、登壇した鍼灸=しんきゅう=師の東郷悟司さんは「自分らしさの延長線上に仕事がある。給与や地位とかではなく、自分らしく生きられる仕事を見つけられるようにもがいてほしい」と中高生を激励した。

 職種別のブースには専門職を目指す生徒だけでなく、知らない職種について具体的な業務内容を問う生徒などが訪れた。社会福祉士のブースでは生徒らの質問に対し、「今すぐにこれといったイメージが出来なくても、さまざまな仕事を知ることが大切」とアドバイス。どのような大学に進むと良いかなどの具体的な情報を示す場面も見られた。

 朝日中3年生の積山玲奈さん(14)は看護師や助産師のブースを訪れた。「看護師には体力や精神力が必要だと聞いて、部活で日頃から鍛えている自分に向いていると感じた。なりたいと思っていた職種の話を聞いたら、具体的に深く知ることが出来て良かった」と語った。