自生の外来植物・セイタカアワダチソウ駆除

セイタカアワダチソウを駆除する生徒たち

龍郷町・龍南中生徒

 

「今後も積極的に続けたい」

 

 龍郷町立龍南中学校(福水浩一校長、127人)の1年1組生徒19人は10日、県自然保護推進員の宇都宮英之さん指導の下、同町に自生する外来植物・セイタカアワダチソウの体験駆除を行った。同活動は4月から同校で行っている外来植物調査の一環で、生徒からは「今後も積極的に駆除活動を続けたい」との声も上がった。

 同活動は宇都宮さんが自然保護活動の取り組みとして、外来植物の存在をもっと知ってもらいたいとの思いから、学校に声をかけることで実現。活動は今年4月から始まり、これまでにオオキンケイギクやセンダングサなど同校で講習・体験駆除を行ってきた。

 この日、生徒らはマイクロバスに乗り込み同町本茶峠旧道に自生するセイタカアワダチソウを次々に駆除。約5㌔渡る駆除の後、奄美大島の固有種・アマミクサアジサイを観察し調査を終えた。

 今回が2回目の参加となる同組生徒の小野珠藍=じゅら=さんは、「外来植物は意外といっぱいいるんだなと思った。(駆除は)簡単にできるのでみんなに広めたい」と語り、1組担任の永峯枝里子教諭は「(1回目の調査以降)危機感が芽生えたのか外来種のことを日記に書く生徒が増えた。このような活動にアンテナを張る人間に成長できたことはうれしい」と喜んだ。

 宇都宮さんは同活動・調査の意義を、「行政は動物などほ乳類の駆除は得意だが、植物は広範囲に渡るので難しい。この活動は誰にでもできる簡単な方法なので、少しでも多くの人に広がってくれれば」と期待を語った。

 13日には同校1年2組が長雲峠付近でセイタカアワダチソウの体験駆除を予定。その後生徒たちは、分布調査などをまとめ2学期後半のシンポジウムで発表する計画だという。