龍郷町長選

支持者、妻・辰子さんとともに万歳三唱で当選を喜んだ竹田さん=22日午後11時20分ごろ

「対話の行政進めたい」

支持者ら歓声 新人の竹田さん制す

16年間続く町長1期交代は継続

現職と新人の一騎打ちとなった龍郷町長選で、勝利の座を勝ち取ったのは新人の竹田泰典さん(65)となった。過去に副町長や役場各課課長として活躍した竹田さんは、徳田康光さん(57)の展開した現職の強みを生かす組織型の選挙戦に草の根で対抗。政策として打ち立てた「目配り、気配り、心配り」を重視した行政の推進と、一人一人と会う姿勢が、町民の心をつかみ、激戦を制した。

午後8時ごろから同町浦の選挙事務所には多くの支持者が詰め掛けた。同9時40分ごろに衆院選の開票作業が終わり、龍郷町長選の開票が始まったとの情報が入ると、支持者らは吉報を待った。

同10時50分ごろに「当確」の一報が入ると支持者らはチヂンを打ち鳴らし、ハト(指笛)を吹き、新町長の誕生を祝った。同11時ごろ、歓声とともに事務所に迎え入れられた竹田さんは「感謝感動を言葉にできない」と涙ぐみながら述べ、「これまでの行政経験を生かし、しこりを残さないように、公正公平な対話の行政を進めていきたい」と意気込みを語った。

今回の町長選を新人の竹田さんが制したことで、2001年から16年間続く同町長の1期交代は継続することとなった。