大瀬海岸で創立記念探鳥会

観察した野鳥を図鑑などで調べて記録する参加者


大瀬海岸の干潟で羽根を休める野鳥たち

21種確認、海岸清掃も

野鳥の会

NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)は3日、奄美市笠利町の大瀬海岸で創立記念探鳥会を開いた。会員や一般など約20人が参加し、干潟などで21種の野鳥を観察、その後台風や季節風で打ち寄せられた漂着ゴミなどを集め海岸を清掃した。

同会は1988年11月3日に設立され、最初の探鳥会を大瀬海岸で実施。それ以来毎年11月3日に、創立記念探鳥会を同地で行っている。

参加者は持参した双眼鏡やデジタルカメラの望遠レンズなどで、野鳥が干潟で魚を捕食する姿や羽根を休める様子を観察。また同会が用意したフィールドスコープで、ズームアップした野鳥をじっくり眺め図鑑などと照合し種類など記録した。

この日約1時間の探鳥会で、確認できた野鳥は21種。ダイサギ、チュウサギ、クロサギ、アオサギなどのサギ類と、シロチドリ、メダイチドリ、ムナグロなどのチドリ類が多く見られた。

探鳥会の後は、台風通過後に多く打ち上げられた漂着ゴミなどを拾い集め海岸清掃。漢字表記の中国、台湾などからのものとみられるゴミや流木など容量45㍑のポリ袋で、約20袋分のゴミが回収された。

鳥飼会長は、「大潮と重なり干潮で野鳥の姿が遠かったが、ある程度の種類が確認できた」と語った。