交流する名瀬小児童も参加

名瀬からの4人に歓迎の言葉を披露する、大先輩の名瀬小卒業生で中村小蘇鉄(ソテツ)プロジェクト代表の島岡稔さん


夜景を笑顔に「名瀬小学校歓迎会・中村小学校開校70周年記念式典前夜祭」の参加者たち


ソテツの前に奄美の笑顔がせいぞろい。左から練馬奄美会の米芳久幹事、西浩一郎PTA会長、上村瑛人くん、深莉乃さん、福田章二校長、島岡稔さん、信島賢誌奄美市東京事務所長


両校の絆を現す壁新聞のある前で。左から西浩一郎PTA会長、上村瑛人くん、深莉乃さん、福田章二校長


記念品の贈呈を行う児童たちと、福田章二校長、西浩一郎PTA会長


中村小学校の5年、長尾京夏さんと南淵鼓太朗くん。6年の福田千香子さんと高畑裕成くんと友情の写真に収まる、上村瑛人くんと深莉乃さん

練馬区・中村小開校70周年祝う

練馬奄美会、歓迎の前夜祭

【東京】名瀬小学校と長きにわたる交流を続けている練馬区の中村小学校が3日、開校70周年を祝う記念式典、祝う会を盛大に執り行った。その行事に奄美から4人の関係者が出席、多くの参列者と共に喜びの時を過ごした。また、記念式典に先立って、練馬奄美会が4人を歓迎する前夜祭を開催した。

名瀬小学校から参加したのは深=ふかし=莉乃さん(6年)、上村瑛人くん(5年)と福田章二校長、西浩一郎PTA会長の4人。一行は、同日朝、練馬奄美会の米芳久幹事、信島賢誌奄美市東京事務所長と最寄りの駅で待ち合わせ後、中村小学校へ。初めて目にする名瀬小学校と深い絆のある中村小学校の天然芝の校庭や、周りに山がないことなどに驚いたという。

早速4人は、今年の4月に両校の交流の証として奄美から贈られたソテツの前で記念撮影。記念式典では、中村小学校の井上靖校長が「中村小学校の70周年を祝い、奄美から4人が来校してくれ本当にありがとうございます」と、感謝の言葉を述べていた。

祝う会では、名瀬小学校の福田校長、西PTA会長が約200人の列席者に紹介され「145年の歴史ある名瀬小学校では、奄美の言葉であいさつをしています」(福田校長)。「これからも両校の交流のために頑張っていきたい」(西PTA会長)と語った。

その後、深さんと上村くんは、中村小学校の児童に記念品を贈呈。初めてのことだらけで 、緊張した表情ながら見事な舞台をこなし大きな拍手を浴びていた。

両校の絆を祝って、東京山ゆり会から9人が、「朝花節」「ワイド節」などを披露。「八月踊り」で祝いのムードを盛り上げた。

日本復帰直前の12月に出版社の企画で、復帰祝賀使節として中村小学校から2人の児童が奄美を訪れたことで、始まった奄美と同校との絆。4月29日には「開校70周年記念
奄美・中村小学校友好(ソテツ)植樹式」が同校校庭で行われている。

「記念式前夜祭」として東京ドームシティラクーアの「春風萬里」での名瀬小学校歓迎会は、中村小学校の関係者らと主催した練馬奄美会からの参加者らで約20人が4人を歓待して行われた。「おじさんも名瀬小学校卒業なんだよ」「制服は変わらんね」。かつての卒業生らが児童に声を掛ける場面も。今回の上京に積極的に名乗りを上げたという深さん、上村くんは共に初の東京体験。「人が多いです。高いビルに驚きました」とややとまどった様子だったが、先輩たちの島口も飛び交う中、徐々に柔和な表情に。

歓迎会は終始和やかな雰囲気で、どの出席者も満足そう。足取りも軽く翌日に向けて笑顔で散会した。