奄美のシマ唄の魅力を語り掛けるように歌い上げるユニット、すもも(指宿桃子さん=左、伊成実さん=右)
黒糖焼酎について詳しく説明をする、蔵元の関係者
黒糖焼酎を求める人に応対する、蔵元の関係者。「試飲チケットの売り上げは、3日間で1037枚だった」(鹿児島県東京事務所)という
【東京】「鹿児島本格焼酎祭り」が10月30日から11月1日まで、有楽町の駅前広場で行われ、奄美群島からも四つの蔵元の関係者が出展し黒糖焼酎を会社帰りの人たちにアピールした。指宿桃子さんと伊成実さんのユニット「すもも」のシマ唄ライブもあり、黒糖焼酎と奄美のPRに一役買った。
鹿児島県などが主催した同イベントは、1987(昭和62)年に制定した「本格焼酎の日」と、有楽町にある「かごしま遊楽館」来館1千万人を記念してのもの。奄美群島からは奄美大島酒造、奄美大島にしかわ酒造、喜界島酒造、町田酒造が参加した。
JR有楽町の駅前広場には買い物帰りや会社帰りの人たちが立ち寄り、人だかりができるにぎわい。イベントでは500円の試飲チケット(5枚つづり)が販売され、さまざまな焼酎を味わおうと多くの人たちが列を作っていた。
試飲コーナー担当の有村商事東京事務所の有村慎太郎さんは「黒糖焼酎のすっきりした味わいを求めて、どの銘柄も人気ですね」と笑顔。販売コーナーの、奄美大島にしかわ酒造の関東営業所東日本エリアマネジャー・富沢洋靖さんも「まだ、黒糖焼酎は甘いのではとの声も聞かれますが、だいぶ浸透してきましたね」と手応えを語っていた。
イベントに華を添えるように登場した「すもも」は、たくさんの手拍子に迎えられステージへ。「朝花節」「行きゅんにゃ加那」などを曲の成り立ちなどの説明を交え熱唱。焼酎でほろ酔いの人たちを、さらにいい心持ちにさせていた。