環境省の亀澤玲治自然環境局長(中)に提案内容を手渡す三反園知事(右)と柴立会長
奄美の世界自然遺産登録提案
県開促協
行政や県内産業界等43団体で構成する鹿児島県開発促進協議会(会長・柴立鉄彦県議会議長)は8日、三反園訓知事らとともに2018年度政府等の予算編成に関する中央提案活動を行った。「奄美の世界自然遺産登録」など、16事項について提案。概算要求の拡充などについて、関係省庁に協力・支援を要請した。
奄美関係の提案活動は、環境省の亀澤玲治自然環境局長を訪問。奄美の世界自然遺産登録に向けて、▽早期の世界自然遺産登録実現に向けた取り組み▽世界遺産としての価値の維持に必要な取り組みの推進▽世界遺産登録を契機とした施設整備等の推進▽奄美群島自然共生プランに基づく取り組みへの支援―を要請した。
世界遺産としての価値の維持のため希少野生生物保護対策や、マングースなどの外来種対策の推進を提案。特にアマミノクロウサギなどの希少種・固有種を捕食するノネコについて積極的な対策を講じるとともに、国立公園としての管理の充実を図るようにとした。
三反園知事は奄美の世界自然遺産登録について、「順調にいっている。IUCNの現地調査も終わった。感触も良く、地元の熱意が非常にあった。ただ宿題が出るかもしれない。今後もご協力をお願いしたい」と話した。