大川小で出前授業

実際に科学実験を体験する大川小の児童ら

大川小でおでかけ実験隊②
講師の科学実験に笑顔を見せる大川小児童ら

科学の不思議に驚きの声

 

鹿大大学院「おでかけ実験隊」

 

 奄美市名瀬西仲勝の大川小学校(前野俊浩校長、38人)で8日、鹿児島大学大学院理工学研究科学技術部「おでかけ実験隊」による科学実験・ものづくりの出前授業が行われた。科学実験は初めてという児童も数多く、もくもくと湧き出すスモークを目の当たりした児童らは、科学の不思議に驚きの声を上げた。

 同授業は、鹿児島県2017年度地域貢献活動サポート事業の一環で、離島の小学生が対象。今回は科学実験「液体窒素でおもしろ実験」と、ものづくり「光の万華鏡」が行われた。

 科学実験の授業では同隊・中村達哉さんらが講師となり、スライドを使って液体窒素の性質などを説明。実験に移ると児童自らは液体窒素の入った容器に花を浸し、物が凍る科学反応を体感した。

 また「光の万華鏡」では、光を当てると屈折で色や形が変化する「分光シート」を使い万華鏡を製作。画びょうで開けた穴を光に向けて透かすと、児童らはその虹色の不思議な模様をいつまでのぞき込んだ。

 液体窒素による実験を体験した4年生の大里雄翔=ゆうと=くんは「ハイビスカスがポテトチップスのように割れた」と科学の力に驚き、初めて万華鏡を見たという1年生の満田ろろさんは「電球で見ると花火、屋外の明かりで見るとクローバーみたい」と光の変化を喜んだ。

 1年生担任の土岐杉子教諭は「1週間程前からみんな楽しみに待っていた。いい経験になったのでは」と児童のはしゃぐ姿に笑顔で話した。