奄美大島と東京の出身者 日本シリーズ応援

奄美からの応援部隊は、関東近郊組と合流。ベイスターズファンと共に試合を見守った

ベイスターズ2
行け~!島風を届けようと、チャンスに大きな声を上げる奄美からの応援参加者たち

ベイスターズ3
やった~!勝利の瞬間に大喜びする、関東近郊から加わった奄美出身者たち

DeNA「次こそ頂点に」

 

大観衆に交じって選手に熱い視線と声援

 

 【東京】プロ野球の横浜DeNAベイスターズが、福岡ソフトバンクホークスと2017年の日本一を懸けた日本シリーズで対戦。2日横浜スタジアムに、奄美大島と東京の奄美出身の人たちが応援に駆け付けた。一行は大観衆に交じって選手に熱い視線と声援を送り、勝利を後押しした。

 熱戦が展開された日本シリーズ。その第5戦ベイスターズの勝利を願い本拠地・横浜スタジアムに集ったのは、奄美大島からの6人と、関東近郊在住の奄美出身者たち合わせて20人の応援部隊だった。

 同日にベイスターズの若手選手ら34人が秋季キャンプで奄美大島入りすることと、ベイスターズが4連敗を免れシリーズ初白星を挙げて第5戦が行われることになったため、6人は朝一番に奄美を飛び立つという強行軍。「第5戦での応援は決まっていたが、かなってほっとしました」(関係者)。

 一行は、試合直前に横浜DeNAベイスターズ本社に赴き、岡村信悟球団社長を表敬訪問。日本シリーズへの進出を祝う言葉とともに秋季キャンプを奄美で継続していることへの感謝を伝えた。

 その後スタジアムに移動し、慌ただしくベイスターズファンの陣取る一塁側で〝関東組〟と合流。「筒香かっ飛ばせ!」「ナイスプレー!」などと声をからした。

 千数百㌔離れた奄美の島風が、浜風を後押ししたに違いない。劣勢を跳ね返し、2度の逆転で勝利をもぎ取った。ゲームセットの瞬間、耳をつんざくような大声援の中で応援部隊もハイタッチを交わし、体いっぱいで喜びを現していた。

 〝奄美組〟を率いた福山敏裕副市長は、「ファンと一体になって応援でき、しかも勝てて本当によかった。最高です」と満面の笑顔。シリーズで日本一こそ逃したものの、若手が奄美で鍛えたパワーは、日本一に向けてチームにその力をチャージすることだろう。

 「奄美で充実したときを過ごしてもらい、次こそ頂点に輝いてほしい。島を挙げて引き続き応援したい」(福山副市長)。そんなベイスターズは、奄美市名瀬の名瀬運動公園で19日まで捲土重来を期しキャンプを張っている。