元ちとせさんの歌で花添える

児童たちはこれまで学んだ成果を力いっぱい披露した

小宿小学習発表会②
元ちとせさんの歌声が創立140周年に花を添えた

小宿小創立140周年記念 小宿フェスティバル

 

 奄美市名瀬の小宿小学校(林賢介校長、349人)で11日、日頃の学習成果を披露する学習発表会「2017年度小宿フェスティバル」が開催された。今年は同校創立140周年の節目の年ということもあり、ゲストに歌手の元ちとせさんを迎えコンサートも。会場に訪れた児童や職員、関係者ら約500人は、記念のこの日をみんなで力いっぱい楽しみ、思い出となる1日を過ごした。

 発表は1~6年生の各学年単位で、それぞれが企画し分担。各学年これまでに学んできたことを思い出しながら1カ月近く練習や準備を重ねた。

 会は1年生による合唱「おむすびころりん・島口バージョン」や5年生の劇「八木節・相撲甚句を未来へ」などそれぞれが思い思いの企画を精いっぱい披露。今年が最後となる6年生は、沖縄での思い出をランキングや劇でユーモラスに表現し発表した。

 相撲甚句で踊りを演じた5年2組の要彌真登=やまと=くんは「小宿に残る相撲甚句のビデオを見て一生懸命覚えた。緊張したけど上手くできた」と話し、発表会の責任者・山下恭子教諭は「本番が一番うまくできた。みんなの思いはうまく伝わったと思う」と成果を喜んだ。

 発表会終了後は大きな拍手包まれ元ちとせさんが満を持して登場。デビュー曲「ワダツミの木」などお馴染みの曲5曲が披露され、会場は声援や手拍子など大きな盛り上がりを見せた。

 途中、元さんが自身が通う学校が4人だったエピソードや島唄を始めたきっかけを語り「自分の夢をそれぞれ見つけてほしい。小宿という地域で育ったことを誇りに思い、これからも歩んでいってほしい」と児童たちにエール。最後は「語り継ぐこと」を熱唱し記念の日に花を添えた。