知名町生涯学習フェスティバル

家庭教育推進事業「壁紙ツイッター」を体験する親子ら(提供写真)=3日、知名町民体育館=

1105第27回生涯学習フェスティバル②
JAあまみ青壮年部知名支部の武元直人支部長(右)が「花育」活動について発表した=5日、知名町あしびの郷・ちな=

1105第27回生涯学習フェスティバル③
式典後は公民館講座の舞台発表で盛り上がった=5日、知名町あしびの郷・ちな=

体験型展示で「家庭教育推進事業」PR

 

JAあまみ青壮年部 知名支部「花育」体験発表

 

 【沖永良部】第27回生涯学習フェスティバルが3~5日の3日間、知名町であった。作品展示や公民館講座・文化協会による舞台発表で盛り上がった。

 作品展示(3、4日)は、同町民体育館で開催。木目込み人形や絵画などの公民館講座や、県国際交流協会による新聞エコバッグ作りなど20以上の団体が出展。このほか、地元の児童生徒による福祉作文や習字なども展示された。

 今年度から始まった「地域で考える家庭教育推進事業」(3カ年事業)のブースでは、体験型展示「壁紙ツイッター」を行った。日頃の不安や感謝の気持ちを紙に書き出し、壁紙に貼り付けていくもの。親子連れらが参加し「私を取り巻くすべてに感謝」「もっと友達が欲しい」などの思いを紙に書いていた。

 同事業は、町内各機関・団体が連携して地域ぐるみで家庭教育を支援することが目的。町家庭教育支援員の長山美香さんは「思っていることを外に出すことで、自分の気持ちが楽になったり、支援の必要に他の人が気付いたりすることができる。事業を通して、地域全体で家庭教育を支えていく環境を作りたい」と話した。

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 5日の式典(会場:あしびの郷・ちな)は、各種表彰の後、公民館講座10教室による舞台発表で盛り上がった。

 式では、JAあまみ青壮年部知名支部の武元直人支部長が「花の島 心をつなぐ 花の力で」と題して体験発表を行った。

 町内の各小学校に支部メンバーが出向き、島で栽培されている花の説明やフラワーアレンジメント教室、「たった一人の卒業生」を送り出すプロジェクトなど、同支部で取り組む「花育」活動を紹介。その中で挙がった課題や疑問を「ポリシーブック」にまとめ、地域の共通課題として行政等の関係機関に提案していることを報告した。最後に武元支部長は「花の力を伝えることで子ども達が育ち、地域が育つ。花の力が、島で生まれた子ども達と故郷・シマをつないでくれる」と観客に呼び掛けた。

 同支部の発表は、9月27日開催の第32回JA鹿児島県青年大会組織活動実績発表コンクールで最優秀賞を受賞。12月に佐賀県で開催のJA九州沖縄地区青年大会の鹿児島代表に選ばれている。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 【8020運動の部】差司ハツエ、栄静江、池沢妙子

 【社会教育功労者】西伊登子、清水愛子

 【知恵袋博士号認定】上野富實(花づくり博士)

 【短歌コンクール】▽短歌大賞 根釜美聖、石田莉菜、山元智仁、古谷雅子▽優秀賞 納山陽、増尾留愛、高瀬美海、根釜優愛、伊村美夕海、新里支愛藍、盛山あつ子、前田麗子

 【福祉作文】▽最優秀賞 元榮花奈、市来愛実▽優秀賞 渡邊湖々、白川和磨、山田美希▽優良賞 松元千佳、市坪秀一、森海夏仁、西村美聖