にぎわう店内で、自身が焙煎したコーヒーを入れるながら歓談する重田さん
宇検村地域おこし協力隊の重田朱美さん(30)が協力隊活動の一環として取り組んできた「とよひかり珈琲(コーヒー)店」が14日から同村湯湾にオープンする。それに先立ち12日には、オープンセレモニーがあり、役場関係者や重田さんの友人、改装工事に携わった人ら約30人が集まり、重田さんの入れるコーヒーに舌鼓を打ち、歓談に花を咲かせた。
同店は空き家の有効活用を目的に、役場職員所有の空き家を改修して店舗としたもの。昨年8月から空き家の改修作業に取りかかり、重田さん自身が地域住民らと手を取りながら店づくりを続けてきた。店名の「とよひかり」は「14HIKARI」とも書き、村内14集落が変わらず続くようにという祈りが込められているという。
12日のセレモニーではテープカットや、コーヒーノキの記念植樹、スライドショー上映などが行われた。あいさつの中で、重田さんは「お店を通じ、長い年月をかけて皆さんに恩返ししていきたい」と参加者に感謝の意を述べた。
セレモニーに参加した元田信有同村長は「宇検村には今までなかった雰囲気の店。地元の人との助け合いの下に生まれた新しい発想だと思う。地域のお年寄りなどの交流の場所になれば」と語った。
同店は14日にオープン。営業時間はモーニングが午前7時~同8時(平日)、同8時~同10時半(土日祝日)。カフェ&バーが午後5時半から同10時(平日)、同3時~同10時(土日祝日)。オープン後、18年3月までは不定休となる。
料金はコーヒーの一杯300円(テイクアウト時はSサイズ250円、Mサイズ300円)。また自家焙煎の販売も行う。重田さんは「宇検村はドライブも楽しめる。お近くに来る際に、お立ち寄りいただきたい。メニュー開発等はこれから順次進めるので、形になっていく過程も楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛けている。
問い合わせはTEL050―5898―9184(とよひかり珈琲店 重田朱美さん)まで。