県酒造組合奄美支部総会

役員改選や国内外の販路拡大に取り組む方針など示された県酒造組合奄美支部総会

20171114(県酒造組合支部総会)②
ミス奄美黒糖焼酎の宮原さん(右)とミス薩摩焼酎の児玉さん

米国での奄美黒糖焼酎販路開拓も

 

新支部長に乾氏選出

 

訪日外国人客 酒税免税で販売制度

 

ミス黒糖・薩摩焼酎紹介

 

 県酒造組合奄美支部(川崎洋三支部長)は14日、奄美市名瀬の宴集会場で第10回通常総会を開いた。2016年度事業報告や17年度事業計画など5議案を承認。17年度は物産フェアへの出展や「黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」への参加協力のほか、米国における奄美黒糖焼酎の販路開拓に努めることを確認。奄美市社交業組合青年部とタイアップし、サタゼイナイトフェスティバルに参加協力して島内消費拡大を図る方針も示された。

 16酒造年度の製成数量は6385㌔㍑(15年度比9%減)、課税移出数量は7490㌔㍑(同増減なし)。ピークの05酒造年度と比べ、製成数量は39%、課税移出数量は69%にとどまった。

 17年度は、首都圏以北の需要開発等の取り組みの一環で「県産本格焼酎プロモーションin仙台」への参加を呼び掛け。18年の明治維新150年記念シールの発行も報告された。

 来賓の大島税務署の後藤一徳署長は、今後の世界自然遺産登録や「西郷どん」の放送開始をきっかけに地域経済発展への寄与および黒糖焼酎需要振興への取り組みに期待するとした。また訪日外国人旅行者等について、酒類製造場併設の売店で酒税を免税して販売できる「輸出酒類販売場制度」の紹介もあった。

 このほか、ミス奄美黒糖焼酎の宮原加代子さんとミス薩摩焼酎の児玉瑞季さんを紹介。任期満了に伴う役員改選も行われ、新たに乾眞一郎支部長、有村成生副支部長を選出。乾支部長は、「厳しい状況だが販路拡大に努める。今後、大河ドラマや世界自然遺産登録などで、多くの人が訪れるだろう。地固めをしっかりして、知名度向上に取り組みたい」と抱負を語った。

 同支部総会に先立ち開かれた奄美大島酒造協同組合の第36回通常総会でも役員改選を実施。川崎洋三理事長と有村成生副理事長を再任し、監事に中村安久氏と上園田慶太氏、理事は亀澤秀人氏に代わり渡慶彦氏を選出した。