焼酎の製造工程を見学する古仁屋校の生徒たち
古仁屋高校1年生 開運酒造など見学
瀬戸内町の古仁屋高校(大山良一校長)は14日、「総合的な学習の時間」の一環で「2017年度企業見学・郷土研修」を行った。同研修には同校1年生の生徒35人が参加。企業を見学した生徒からは「島の企業もすごい」との声もあがった。
同研修は、地域の自然や文化に根ざした産業への理解を深め、地域の伝統と文化を尊重する態度を養い、職業観を育成することが目的。この日は、宇検村にある黒糖焼酎製造・販売メーカーの㈱奄美大島開運酒造と瀬戸内町にあるクロマグロ養殖の近畿大学水産研究所奄美実験場の二つの企業を訪問した。
午前10時、バスで開運酒造に到着した生徒たちは同社員らに出迎えられ早速工場内を見学。同社管理部の津曲隆宏部長らの案内で黒糖焼酎の製造工程を見て回った。
麹づくりから仕込み、蒸留から貯蔵へと順を追って工程を確認。途中、発酵もろみのツンとした匂いや看板商品「れんと」の音響熟成の技術に驚きの声もあがり、生徒からは「なぜ宇検村で工場を建てたのか」など郷土愛をくすぐるような質問も飛び出した。
同1組・榮直樹さんは「とても勉強になった。焼酎がクラシック音楽を聴いて熟成しているのには驚いた」と話し、引率の石川正史教諭は「地元企業の厚意で触れ合うことができた。これを機に少しでも地元の産業に理解を深めてもらえれば」と話した。
この後、生徒らは、近畿大学水産研究所奄美実験場のクロマグロの養殖場などを見学。今後、内容をまとめレポートを提出する予定だという。