和泊町サンサンテレビ

和泊町ケーブルテレビサンサンテレビの職員

開局から20年 天皇皇后両陛下撮影

 

「自分が撮影するとは」「本当にうれしい」

 

 【沖永良部】16日、天皇、皇后両陛下が沖永良部入りした。新聞社やテレビ局など多くの取材陣の中に、地元代表として和泊町ケーブルテレビサンサンテレビ(前田八郎社長)もいた。開局から20年、地元で両陛下を撮影するのは初めて。同テレビ撮影クルーの平田正樹さん(36・和泊町出身)は「自分の生涯で両陛下を撮影できるとは思っていなかった。サンサンテレビにいたからこそ。これからも未来に残せる貴重なものを撮影していきたい」と話した。

 同テレビは、1996年に町営ケーブルテレビ局として開局。2003年の奄美群島日本復帰50周年記念式典時には、撮影クルーを出して両陛下を撮影した。14年から番組制作業務を地元民間企業に委託、町在住者やU・Iターン者を中心に新規雇用者を募り、現在は6人(平均年齢32・8歳)の職員が勤務している。

 16日は、沖永良部空港と知名町フローラルホテルで両陛下を撮影。その様子は、同日午後7時半スタートのタウントピックスで放送した。17日午前も、与論へ移動するために空港へ向かう両陛下を乗せた車両と沿道の住民らをカメラにおさめた。

 カメラマンの補助として空港での撮影に携わった広島県三次市出身で1年半前にIターンした池田直樹さん(29)は「サンサンテレビに入って島の文化や歴史を知ることができて良かったと思っていたが、まさか両陛下に会えるとは」。

 飛行機から降りてくる両陛下を撮影した知名町出身で3年半前にUターンした森栄興さん(33)は「普段の撮影以上に緊張した。(16日放送の)タウントピックスを見てくれた住民も喜んでくれていた。本当にうれしい。島内だけでなく島外の地元出身者にもサンサンテレビの映像を見てもらいたい」と語った。