東京住用会敬老会

フラダンス愛好家・池田憲子さんを中心に、笑顔で体を動かす敬老者たち

踊り
艶やかに華やかに踊りを披露する参加者たち。右端でマイクを持つのが野沢会長

料理
栄礼子さん、下斗米久子さん、杉山清美さん、杜チミ子さんが用意した島料理(しまじゅうり)

敬老会写真
出席者全員で写真に収まり、来年も元気で集い合うことを約束

島料理や歌、踊りで盛況

 

 【東京】東京住用会(野沢有得会長)は12日、「2017年・東京住用会敬老会」を中央区銀座のパセラリゾーツ銀座で、にぎやかに開催。元気な敬老者13人を含め45人が参加して、歌に踊りに充実したひとときを過ごしていた。

 和田霜折幹事長の司会で、アットホームな雰囲気で会はスタート。野沢会長は「敬老会を開催し皆さんに会場までお越しいただけるということが何よりもうれしく、心からお祝いと感謝を申し上げたい」と呼び掛けた。

 また、故郷も少子高齢が進んでいることから「住用小へおいでよ、という地域を挙げた取り組みで入学、転入生を募集している」との現状も報告された。野沢会長に紹介された敬老者らは足取りもしっかり、元気で参加者に笑顔を振りまいていた。

 この日の最高齢は、1933年生まれの山下誠之助さんと住誠一郎さん。その後、全員での記念撮影に続いて、シマ唄でお待ちかねの演芸に。江籠沙織さんが「心と体をほぐす、癒やしのコンサート」と題して童謡、 唱歌のステージを行い、出席者は「もみじ」などで江籠さんと合唱も楽しんだ。

 また、フラダンス愛好家・池田憲子さんによる、敬老フラダンス教室ではフラの衣装をまとい、うれしそうに体を動かしていた。店の料理のほか、各テーブルには、島から取り寄せたタケノコ、ミングリ(キクラゲ)、ツバシャ(ツワブキ)を島ザラメなどで煮込んだ「つばさやせ(野菜)」などが出され、郷土の味をかみしめる笑顔があふれた。

 さらに、執行部の粋な計らいで時間を延長。参加者は、カラオケで自慢ののどを披露した。

 東京には13の奄美出身者の郷友会があるが、年に1回行われる総会での敬老祝い金を渡す会がほとんど。敬老を祝う会を改めて執り行うのは、東京住用会だけだという。最後は、店のスタッフがあっ気にとられる中、元気いっぱいの六調で散会した。