地元住民らが出演した方言劇「もうひとつの按司根津栄(アジニッチェー)伝説」=与論町=
方言劇の披露も
【沖永良部】第12回与論町生涯学習フェア・第36回文化祭が25日、同町砂美地来館であった。各種表彰や作品展示のほか、文化庁事業による方言劇「もうひとつの按司根津栄(アジニッチェー)伝説」の披露で盛り上がった。
式典では、県文化財功労者団体の部で与論十五夜踊り保存会が、個人では文化財審議会長の麓才良氏が表彰された。また、小中学生の作文や理科などの審査表彰も行われた。
方言劇は、文化庁の戦略的芸術文化創造事業を活用。同町で初の試みで、劇団「(株)スーパーエキセントリックシアター」(東京)が制作、指導し、沖縄の劇団「チームスポットジャンブル」のメンバーも役者兼演劇指導として加わった。また、公募された地元住民も出演した。
内容は、与論島に残る「按司根津栄」伝説を題材に、日常に退屈している若者4人が800年前にタイムスリップするというもの。観客は、按司根津栄と島民、琉球王国との間で繰り広げられる笑いあり、涙ありの物語を楽しんだ。
観劇した高校1年の牧健二さんは「同級生が出演していた。堂々とした演技で良かった。来年もあれば自分も出てみたい」と話した。
文化祭では、ストリートダンスや琉舞、与論町出身の歌手、川畑アキラさんによるライブなどもあった。