好評だった「朗読サークルいきゅんDo」の第6回発表会(フィナーレ、提供写真)=3日夜、徳之島町
第6回発表会 朗読サークル「いきゅんDo」
【徳之島】徳之島の朗読サークル「いきゅんDo」(渡邊久世代表、16人)の第6回発表会が3日夜、「ふるさと~つながる想い~」をテーマに徳之島町文化会館であった。藩政期1816(文化13)年の「母間騒動」を題材にした朗読劇や会場一体の群読なども交え、幅広い世代に〝ふるさと〟を再考させた。
同サークルは3町の社会人を中心に2011年9月に結成。福祉施設や学校訪問、諸イベントを通じた朗読劇、本の読み聞かせ活動などに積極的に協力している。6回目を迎えた発表会には家族連れなど約250人が来場。徳之島高校「書道ガール」たちの書道パフォーマンスで開演した。
創作戯曲「パパイヤとマンジョウマイ」や絵本「とんとんとんの子守歌」など朗読を披露。約1年前から取り組んだ朗読劇「母間騒動」(原作・前田長英氏)は、手作りの大道具も駆使した演出で約30分間にわたって熱演。ほか、今回新たな取り組みとして会場一体の「みんなで群読―生きる」の群読と、「ふるさと」の全体合唱でも心を結び合った。
観客たちは感想文で「母間騒動の迫力と想いのこもった素晴らしい朗読で、先人への想い(正義・友情・平和・希望)が胸にしみた。高校生徒とのコラボもとても良かった」(徳之島町50代女性)など思いを寄せていた。