県内トップで操業開始

キビの束をベルトコンベアーに投げ入れる関係者ら=和泊町、南栄糖業=

南栄糖業

 

来年3月末終了予定 生産量見込み8万2911㌧

 

 【沖永良部】南栄糖業(株)(芋高宗栄社長)の2017~18年期の製糖が10日、3期連続となる県内大型製糖工場のトップを切り始まった。今期は、生産農家らの要望で来期の管理作業をスムーズに行うために来年3月末で操業を終了する計画。搬入出発式後、サトウキビを満載した大型トラックが次々と工場に入っていった。

 今期生産量は、前期実績比1万3589㌧減の8万2911㌧の見込み。初日の搬入量は500㌧。

 出発式には、農家や関係者ら100人ほどが参加した。沖永良部サトウキビ生産対策本部の島元嗣本部長は「今期の製糖が、安全でスムーズに予定通り終われることを願う」とあいさつ。南栄糖業の芋高社長は「10月末の台風22号の影響で、ほ場ブリックス値が例年より低い状態だが、全員で知恵を出し合って円滑に搬入作業を進めてほしい」と呼び掛けた。沖永良部警察署が安全指導を行い、参加者全員による「がんばろう三唱」で気勢を上げた。

 安全祈願祭では、和泊町の伊地知実利町長、知名町の平安正盛町長、県沖永良部事務所の川﨑修所長ら6人が、キビの束をベルトコンベアーに投げ入れ、今期の操業開始を告げた。

 年内は28日まで操業、年明け5日から再開。操業日数は100日間で、来年3月31日に終了予定。