「奄美つのかがやき」共販開始

新潟のスーパーで共販開始される「奄美つのかがやき」

新潟で 15日販売

 

お歳暮時期の新商品定着へ

 

 JAあまみ大島事業本部は11日、県大島支庁を訪れ鎮寺裕人支庁長(写真左)を表敬した。奄美大島で産地づくりに取り組んでいる「奄美つのかがやき」のJA共販開始を報告。15日の新潟市での販売に向けて、出荷準備も行う予定とした。

 津之輝は、かんきつ類の清見と興津早生を掛け合わせたものとアンコールを交雑した新品種。優れた食味と品質で、奄美大島では露地栽培で年内のお歳暮商品などに、12月に出荷可能な期待の品種とされる。

 この日、鎮寺支庁長をJAあまみ大島事業本部の徳丸善久統括理事(写真右)と嘉本克浩課長ら3人が訪問。持参した「奄美つのかがやき」1箱(秀品)が手渡された。

 JA側から、鎮寺支庁長に導入の経緯や今後の展望など説明。鎮寺支庁長は栽培上の課題など質問し、「奄美で生産が広がり、定着してもらいたい」と語った。

 嘉本課長は新潟県内でスーパーマーケットを展開する清水フードセンターに、「奄美つのかがやき」100㌔を送り、15日に共販開始するとした。「11日から奄美市朝戸の選果場で、出荷準備を行う予定。年内で1㌧の出荷販売を見込んでいる」と話した。

 県大島支庁農政普及課の中村一英技術主幹兼技術普及係長は、奄美大島が津之輝の産地となり得る可能性に言及。「津之輝は、奄美大島で露地栽培により年内販売できる品種。お歳暮時期の商品として、広げていきたい」とした。

 中村係長によると、将来的には栽培面積8㌶生産量50㌧を目指し、日本一の産地を目標にしているという。