ドローン活用法・操作講習スタート

ドローンの活用方法および操作講習で、受講者らは基本操縦を実技で学んだ

事業開拓・雇用創出目指す

 

「水難救助に役立てたい」も

 

 奄美産業活性化協議会の「ドローンの活用方法および操作講習」が12日から奄美市住用町の奄美体験交流館で始まった。講習は14日までの3日間行われるもので、初日となった同日、受講者はドローン(無人航空機)に関する基礎知識や使用機材の説明を受けた。体育館であった実技講習では、受講者らが慣れない手つきでドローンを操作する姿が見られた。

 講習は2017年度厚生労働省委託 実践型地域雇用創造事業の一環で開かれるもの。世界自然遺産登録で観光分野の活性化が見込まれることを踏まえ、新規事業展開や雇用拡大の契機につなげることを目的としている。今後は19年度まで毎年開かれるという。

 この日は建設、観光、農業などの様々な業界から10人が参加。民間講習団体「南天ドローンパーク沖縄」の講師による、基礎知識や活用事例の講習を受けた。講習後には体育館で実技講習。3機のドローンを使用し、基本操縦を練習した。

 観光業に従事する長誠和さん(49)は「今や観光客はカメラを持ってくるのが当たり前。違った視点からの写真を提供する方法を考えた時にドローンに行き着いた。また、消防団活動で行う水難救助時の初期段階の捜索などにも役立てたい」と語った。操縦については「難しかった。障害物や観光客が多い中で飛ばすことが出来るよう、あと2日間頑張りたい」と意欲を見せた。