「奄美で一緒に働きませんか!」

約70人が参加した、奄美に興味のある参加者を前に、イベントの意義などを語る、深田小次郎さん

島でジョブセンバ2
料理や黒糖焼酎を味わいながら意見を交換する、参加者と企業の関係者たち=写真提供・しーま

若い世代参加、関心示す

 

しーま東京で「島でジョブセンバ」

 

 【東京】奄美群島地域情報サイト・しーま(ジョブセンバ事務局)はこのほど、台東区東上野にある「いいオフィス」で「島でジョブセンバ」という催しを開いた。会場には、ウェブなどを通して奄美に興味のある若い世代が約70人出席。奄美から自社のPRにやって来た担当者の説明に耳を傾け、奄美での就労にイメージを膨らませている姿が見受けられた。企業プレゼンの後は、グループセッション、懇親会となり活発な質問などが交わされていた。

 世界自然遺産登録を来年に控え、観光客が増加傾向にある奄美。だが、「そんな状況に反比例して、人手不足は増すばかり。そこで、微力ながら”しーま”は単独で今回のイベントを企画しました。素晴らしい縁が生まれますように」と、代表を務める深田小次郎さんがあいさつ。その後、奄美市総務部プロジェクト戦略推進課主事補の三浦有子さんが「奄美のメリットとデメリット」を分かりやすく説明した。

 同課では空き家・定住促進については、引き続き定住・移住の支援、相談などを行っていく。島からは10の企業が自社の宣伝に自費で上京。社風や思いなどを約7分間の持ち時間を使ってアピールした。

 トップバッターは、町田酒造専務取締役営業本部長の時岡圧典さん。「一緒に奄美の経済を盛り上げていきましょう」と訴えた。時岡さんは、その後男女それぞれ3人から声を掛けられ、仕事の内容を詳しく聞かれた。

 東京の営業職と奄美の研究職に人を求めている同社に対して、「今は東京で構わないが、数年後には奄美希望が2人いた」という。時岡さんは「仕事上のつながりが期待できる、いい出会いだった」と語っていた。

 参加したのはほかに、㈱ブルームプロモーション(奄美オフィス)、hair&makeup CELL(セル)、㈱藤田(海辺のレストランてやん)、㈱東洋システムサイエンス、㈱ティダ(ティダスポーツクラブ)、けいはん・ひさ倉、㈲グッドライフケア、㈲アイ.タイムズ、㈱フュービック(HOTEL THE SCENE)。イベントを終えた深田さんは、「30人は来ますか?と企業の問いに70人も集まったのは 、驚きでした。企業と参加者が島料理と島酒を堪能しながら、ざっくばらんに会話し、参加者同士、企業同士の交流もありました。 参加者の積極的な姿勢も印象的でしたね」と振り返った。

 早くも次回の開催を希望する声が出ており、大成功の出会いの場となったようだ。