「伊仙町お試しサテライト勤務実施」企業交流会

出席者を前に伊仙町としての取り組みなどを語る、大久保明伊仙町長

伊仙町交流会2
黒糖焼酎やドラゴンフルーツなどを味わいながら、活発な意見を交わす企業人たち

伊仙町交流会3
論議を二次会まで持ち込み、島の未来を語り合ったメンバーたち

参加企業 徳之島進出を検討

 

 【東京】千代田区大手町の朝日生命ビル3階にある、コワーキングスペースを提供するfabbit大手町で7日、「伊仙町お試しサテライト勤務実施」企業交流会がにぎやかに開催された。会場には20を超える企業から約50人が出席。伊仙町と共に発展していこうと熱い意見を交換した。

 今年度総務省による「お試しサテライトオフィス」事業に選択された伊仙町へは、7月以降総勢22社の各種企業がお試し勤務を実施。その中で、今後徳之島への進出を前向きに考える企業が現れている。

 そうした背景を受けての異業種交流会。大久保明伊仙町長は、「東京で難しい問題があれば、その解決法は地方にあるという新しい流れを確信している」と力強くあいさつした。続いて、fabbitの部長・黒瀬義機さんは「新しく仕事を始める人のため働く場所を提供する会社として、実りある会にしてほしい」と述べた。

 また、同町未来創世課の松岡由紀さんが「伊仙町にサテライトオフィスを設けたいと希望する会社が8社ある」などと、現状を報告した。その後、徳之島の特産品や黒糖焼酎を味わいながら意見交換へ。「徳之島発のうまい地ビールを生産したい」(築港米穀店代表取締役社長・保喜博さん)「徳之島は修学旅行のテーマとしても面白い」(阪急交通社教育旅行課長・濱崎和則さん)などと活発な会話があった。

 ビジネスパーソンを対象にしたキャリア講座「丸の内プラチナ大学」に参加し、伊仙町への企業人のツアーを提案。今回の一連の流れを生むきっかけを作ったニュース・サービス・センターの代表取締社長・木村健人さんは、「大成功ですね。伊仙町が気に入って家族での移住まで考えています」と笑顔で語っていた。二次会でも「地元企業がリードして、東京の企業を取り込むことが大事」などと、島を思う意見が飛び交っていた。