市民交流センターの模型公開

市民交流センターのイメージ模型に注目する住民

「まちのシンボル」的施設に

 

住民説明会で奄美市

 

 奄美市役所名瀬本庁舎建設に伴い、解体された名瀬公民館の代替施設として建設計画が進められている市民交流センター(仮称)の第1回住民説明会が20日夜、市役所会議室であった。公募で決定した設計事業者(優先交渉権者)が施設のコンセプトや機能を解説。建物模型も公開され、参加した住民は「まちのシンボル」的施設の建設方針に耳を傾けた。

 同市は、前公民館に代わる交流施設建設に今年度から着手。多目的ホール(350席)を主体に会議室や練習室、学習室、図書コーナーで構成する基本構想をこのほどまとめた。

 延べ床面積は約3千平方㍍。総事業費約15億8千万円。今年度中に基本設計を固め、18年度実施設計、19年度着工、20年度オープンを目指す。

 同市は基本設計業務者の選定では公募型プロポーザルを実施。優先交渉権者に内藤・重信 設計共同企業体(JV)を決定した。

 説明会は同JV関係者が担当。この日集まった住民約40人を前に、鉄筋コンクリート製、3階建てを予定する建設計画をスライドで説明し、建物外観は、「奄美らしさ」として形状は高倉、色調は赤土をイメージ。またサガリバナの沿道植栽など周辺に配慮した施設配置やホールの防音対策、交流施設としての利用の促進を具現化していく方針を示した。

 意見交換では、建設予定地の近隣住民から住宅地での設置に交通混雑や違法駐車を指摘。また大規模施設による周辺住宅への影響などを懸念する声もあった。

 その一方、自主避難所や地域自治会の拠点としての利用を求める意見も出、市教委生涯学習課は「地域貢献につながるため、担当課と前向きに検討したい」としている。

 第2回説明会は来年1月。今回の住民意見を踏まえた対応などを説明するという。