盛大に「紬の日のつどい」

紬大行進では100人を超す紬着用者が街を練り歩いた

紬の日のつどい②
外国人初の紬美人に輝いたリントン・シャーロットさん

大島紬 街を彩る

 

紬美人、初の外国人選出

 

 紬の日実行委員会などは「紬の日」の5日、同市名瀬のAiAiひろばで奄美最大の紬イベント「第40回紬の日のつどい」を開催した。同イベントには、紬関係者をはじめ成人式を終えた新成人らも加わりそれぞれが自慢の出で立ちを披露。凛々しく艶やかな無数の紬が、名瀬の街を鮮やかに彩った。

 「紬の日」は旧名瀬市時代の1978年に制定。奄美の基幹産業である本場奄美大島紬を通じて、紬に対する理解を深め、紬への振興を高めることを目的に開催している。

 この日の午後2時、にぎわいを見せる多くの来場者を前に、奄美高校郷土芸能部が三線(サンシン)を響かせ島唄でオープニングセレモニー。本場奄美大島紬協同組合の山田伸一郎理事長があいさつで「今回も紬に関するイベントを多数準備した。これを機に紬をより身近に感じていただきたい」と宣言し、イベントがスタートした。

 18年紬美人お披露目式では、新紬美人の三浦瀬奈さん、田原瑞希さん、秋葉深起子さん、リントン・シャーロットさんの4人が登壇し、新旧美人の交代式。初の外国人選出となったイギリス人留学生のシャーロットさんは「紬の仕事に関わることができるので楽しみ」と笑顔を見せた。

 毎年恒例となった「紬大行進」では100人を超す紬着用者が参加。実行委員長の朝山毅市長は「きょうは紬の香りを街中に届けたい」と述べ、同ひろばを出発点に商店街などの目抜き通りを練り歩いた。

 今回が2回目の開催となるミスター紬を選ぶ「紬きょらねせコンテスト」では、会場に投票箱を設置し来場者らが投票。接戦の末、カヌーインストラクターの白畑瞬さん(名瀬朝仁在住)がグランプリに。白畑さんは「今後は奄美の海と紬をつなげ島内外にPRして行きたい」と笑顔で話した。

 また、今年が初開催となる「紬コーディネートコンテスト」では牧絹織物の「春のシルエット」がグランプリを獲得。関係者は「ありがたい。グランプリとは驚いた」と喜んだ。

 その他、イベントの合間には、ふるまい酒や餅つき、お楽しみ抽選会をなども行われ来場者を楽しませた。最後は八月踊り・六調で、紬づくしの一日を締めくくった。