第1号カップルに牧園さん夫妻

天城町防災センターの結婚式第1号カップルとなった牧園大悟・里美さん夫妻=5日夜、同センターホール

手作り結婚式 天城町防災センター

 

参加者、門出盛大に祝う

 

 【徳之島】2016年度に完成し、17年度に正式供用を始めた天城町防災センター(同町天城)の多目的活用の結婚式第1号の「人前結婚式・結婚披露宴」が5日夜、同ホールであった。新郎の同級生や相撲道を通じた後輩ら実行委員が中心となった〝手作りの結婚式〟。約180人が参加して2人の門出を盛大に祝った。

 同施設利用の「結婚式第1号」の名を刻んだ天城町内居住のカップルは、大相撲元力士(徳太宝大悟=境川部屋)で現在空港警備会社勤務の牧園大悟さん(29)=同町浅間出身=と、同町立保育所保育士の里美さん(29)=東京都足立区出身。徳太宝としての現役時代、里美さんが勤める都内の保育園の餅つき大会に招待参加したのが運命の出会いに。大悟さんのふるさとに新居を構えてのゴールイン、新たな門出となった。

 町防災センターでの挙式に大悟さんは「島出身なので、島に帰ってきて式を挙げたいという思いがあった。完成したばかりの施設での結婚式の第1号として花を飾って、施設の歴史にも名を残せるかなと思った。すべて手作りです」とにっこり。

 同級生の徳田裕太さんを実行委員長に、招待者会費制(1人3500円)による会場の装飾設営、仕出し店から折りなど料理や入刀用ケーキ(ショコラ)、余興ゲストのオファーなど全て〝手作り〟で用意した。

 招待客全員に見守った「人前式」では、新郎の幼馴染と新婦の実姉を立会人に結婚誓約書に署名して朗読、指輪を交換した。関係者祝辞などに続き、余興では「結シアター手舞」などのステージで祝った。

 祝辞にも立った大久幸助町長はインタビューに「(同施設建設は)防災対策関連のほかに講演・講話や研修会、結婚式、町民の憩いの場などの多目的利用が目的。新年の大安・吉日に多くの皆さんが集まって初の結婚式ができることはうれしい。結婚式も町内で対応でき、子宝の島も現実のものにできればと思う」と話した。