110番適正利用を

キャンペーンで通行車両にチラシなどを配布した奄美看護福祉専門学校生

奄美署奄看専学生 通行車両にチラシ配布

 

 1月10日は警察庁が定める「110番の日」。それに合わせ、奄美各地で110番の適正利用を呼びかけるキャンペーンやイベントが開かれた。奄美署は同日、奄美市名瀬朝戸の国道58号線上で、同市名瀬小湊の奄美看護福祉専門学校の学生らとともに通行車両に向けて、チラシなどを配布した。

 昨年1年間の県内の110番通報数は8万8253件。このうち、有効通報数は6万8464件で、有効率は77・6%。県警はいたずら電話やかけ間違いが多く発生しているとし、適正な利用を呼びかけている。それに加え、事件・事故以外の相談などは最寄りの警察署の相談窓口か、相談専用電話「#9110」を利用すべきとしている。

 この日のキャンペーンには奄美署の署員7人と同校の学生8人が参加。通行する車両1台1台を止め、「110番の適正利用をお願いします」とポケットティッシュとチラシを配布した。

 キャンペーンに参加した同校医療秘書学科1年の富美沙紀さん(19)は「警察のキャンペーンに参加するのは初めてだったが、貢献することがうれしい。必要のない時に110番をすると、本当に必要とする人を困らせる。悩ましい場合は周囲に相談するなどしてから判断すべきだと感じた」と語った。