ヒカンザクラ開花宣言

龍郷町でヒカンザクラの開花が宣言された

龍郷町・自然観察の森

 

「ぜひ見に来て」

 

 龍郷町は10日、同町長雲にある奄美自然観察の森で、町花であるヒカンザクラの開花を宣言した。則敏光副町長が開花標準木前で宣言。前年より3日早い開花で、2月初旬に見頃を迎えることが予想されている。

 ヒカンザクラは同町の町花に指定されており、開花宣言の基準は標準木の5輪以上の開花を確認した時となっている。自然観察の森の駐車場から身障者用トイレまでの直線に106本、同観察の森全体では約260本が植樹されているほか、基幹農道~自然観察の森の道路沿いに約310本、本茶峠旧国道に約460が植えられている。また、同町は今年度中に町内7カ所に約170本を植樹する予定としている。これから見頃に近づくにつれ、各地で薄紅色の花が山々を彩る景色を楽しむことができそうだ。

 今シーズンの初開花(標準木)の確認は今月3日。川畑力自然観察指導員は「標準木の開花は例年通りだが、暖かい日が多かったため、全体的な開花は遅れている。見頃も例年より少し遅れそう」と説明。同観察の森駐車場から身障者トイレまでのヒカンザクラが七~八分先になる時期が一番の見頃としている。

 開花宣言の中で則副町長は「今年は龍郷町のみならず奄美にとって大きく飛躍する年だと思う。このヒカンザクラのようにきれいに咲く奄美にしていきたい。ぜひ自然観察の森に見に来てほしい」と語った。