駆け付けた多くのファンを前で熱唱する牧岡奈美さん（右）と、指宿桃子さん（左）
ライブを成功させ、笑顔の牧岡奈美さんと真井純也さん。「奄美にいた頃は、奄美新聞の配達してましたよ」（真井さん）とのエピソードも話してくれた。牧岡さんは、２月17日に「タワーレコードアミュプラザ鹿児島店」でライブを行う
【東京】喜界島出身で東京を拠点に活躍している唄者・牧岡奈美さんが13日、川崎市にある「ＴＯＷＥＲ ＲＥＣＯＲＤＳ」グランツリー武蔵小杉店で、「牧岡奈美ＣＤリリース記念インストアライブ」を行った。ライブにはたくさんのファンが押し寄せ、唄に酔いしれるとともに、彼女の新作ＣＤ発売を祝うように大きな拍手を送っていた。
牧岡さんは、店内の特設ステージに、安田民謡教室の後輩・指宿桃子さんを伴って登場。「さっき控室で桃ちゃんと一緒に泣いちゃった。みなさんの応援に、ただただ感謝です」とあいさつした。
続々と駆け付けた数十人のファンで埋め尽くされたコーナーに、まずは「朝花節」を響かせた。続いてＣＤ「ウタイツムグ」からオリジナル「花道」「謳歌」を披露。さらに彼女が島への愛を込めて作詞した「南ぬ風」を言葉を震わせながら熱唱すると、故郷の景色がよみがえり目頭を押さえる人たちがあちこちに。「喜界やよい島」などで涙と笑いにあふれる、温かなひと時を共有した人たちは最後は晴れ晴れとした表情に変わった。
感動的な舞台を提供したのは、タワーレコード㈱の店舗運営本部第二店舗統括部統括部長で、龍郷町出身の真井純也さんだ。「奄美の唄者は初めての登場ですが、これほどの人が来るとは驚きました」と興奮気味に語った。「ありがとうの気持ちで一杯です」。心地よい島風を吹かせた牧岡さんは、28日には東京・小岩の「沖縄料理居酒や・こだま」で「ＣＤ発売＆奄美観光大使就任お祝いライブ～ウタイ紡ぐ～」と題して、奄美の風景を唄に乗せてライブを行う。