歓迎を受ける日本実業団女子長距離冬期選抜強化合宿の一行=17日、徳之島空港
【徳之島】日本実業団女子長距離冬期選抜強化合宿の選手スタッフら先陣の一行35人が17日、徳之島・天城町に5年ぶり合宿入りした。徳之島空港では大久幸助天城町長ら町当局や同島観光連盟など関係者が歓迎し、特産品を贈るなど激励。一行は、原点に返って2020年東京五輪を目指す決意も示した。
一行は、リオデジャネイロなど五輪4大会(長距離3・マラソン1)出場のベテラン福士加代子選手(35)ら▽ワコールをはじめ、▽パナソニック▽デンソー▽大塚製薬▽天満屋▽積水化学▽ホクレン▽第一生命▽豊田自動織機▽エディオン▽九電工▽しまむら(順不同)―計12チームの選抜選手20人、監督・コーチ・トレーナーら15人。
歓迎セレモニーで大久幸助町長は「日本実業団陸上競技連合から『ぜひ、全天候型の陸上競技場を』とのご要望があり、この間(5年)に造った。全天候型陸上競技場やクロスカントリーコースを活用してうんと体を鍛えて頑張って欲しい」。町と観光連盟からヤマシークニンとタンカンジュース、黒砂糖を贈って励ました。
一行を代表してワコール女子陸上競技部の永山忠幸監督(58)=合宿強化部長=は「原点に戻って、もう一度この地から日本代表になり、2020年のオリンピックに駒を進められるよう頑張りたい。サポートをよろしくお願いします」と決意を示した。
同島での選抜強化合宿は05年~12年に連続8回実施後に中断。関係者によると2年前、大塚製薬の河野匤監督(当時・日本実業団陸上競技連合強化委員長)が下見して再合宿を決定。9回目の今回は19、20日の後続組を含め総勢47人(選手27人・スタッフ20人)を予定。各マラソン大会などを照準に合宿は26日まで。