Aコープ笠利店に設置された募金箱には買い物客らからの善意が寄せられている
島内外から支援の手
3、4日にがれき撤去作業
先月27日未明、奄美市笠利町笠利で19棟を焼いた大火から3日で1週間が経つ。現場となった笠利2区では3、4日の2日間でがれきなどの撤去作業が行われる。
同区では、2日の集落定例常会で「大笠利大火り災者支援対策委員会」の設置を承認。同委員会は今後寄せられる義援金の分配・対応などを検討する。これまでにも島内外の個人、団体から金銭のほか、飲料、食品、日用品、古着などの支援物資が届いており、同集落内の大笠利文化センター内には高く積み上げられていた。今里信弘区長は「今後、集落からり災者に見舞金の支給を予定している。また義援金を受け付ける振替口座設置の準備を進めている」と話した。
奄美市社会福祉協議会笠利支所は1日、同支所、奄美市役所笠利総合支所、奄美市笠利国民健康保険高齢者保健福祉支援センターふれ愛の郷、Aコープ笠利店の4カ所に「笠利火災募金箱」を設置しており、今後も増やしていくとしている。月末までの期間を予定しており、その後は順次延長を検討する。同社協担当者は「り災者の一日も早い生活再建を目指して設置した。期待に応えられるよう多くの人たちに協力してもらいたい」と呼び掛けている。
また、3、4日には同集落、隣接する集落の住民と役場職員らによる、がれきの撤去作業が実施される。り災した地区のがれきなどの撤去を行う予定としている。またり災した空き家の所有者らにはすでに連絡がついており、撤去などに関しての了承を得ているという。
奄美署によると火災の原因は判明しておらず、捜査中としている。