和泊町・「春のささやき」出発式

和泊町・「春のささやき」出発式

今年産バレイショを祝いテープカットを行う関係者ら=和泊町=

「豊作を確信」目標達成へ
数量4500㌧、販売金額8億5千万円

 【沖永良部】かごしまブランドに認定されている沖永良部産バレイショ「春のささやき」出発式(JAあまみ和泊事業本部・和泊町園芸振興会)が3日、同町ヘーバル馬鈴薯集出荷場であった。同町園芸振興会の川村秀文会長は「台風や干ばつなどの影響で順風満帆とはいかないが、ほ場を見ると茎葉がしっかりしており豊作を確信している。会員が一致団結して目標を達成しよう」と期待を込めた。

 2018年産の目標数量は4500㌧、販売金額は8億5千万円を計画。栽培面積は328㌶(前年297・2㌶)で、生産者は355人(同346人)となっている。

 同町園芸振興会によると、生育状況については昨年10月の台風22号や12月下旬からの干ばつの影響を受けたが回復基調にあり、生育遅れによる玉肥大の懸念も深堀りの結果、ニシユタカ・デジマは大玉傾向となり、ゴールド・メークインも例年以上の玉流れになっているという。

 出発式は、沖永良部高校エイサー部の演舞でスタート。関係者11人がテープカットを行い、和泊小学校金管バンドの演奏とともに今年産バレイショ約31㌧を乗せたトラックを見送った。

 出荷協議会の前に、かごしまの農林水産物認定証授与式を開き、県沖永良部事務所の川﨑修所長が園芸振興会バレイショ部会長の大江義仁氏に認定証を手渡した。協議では、情勢報告のほか、バレイショ収量調査結果と農作業中の事故防止について県沖永良部事務所農業普及課の職員が講話。最後に「がんばろう三唱」で気勢を上げた。

 同日開催の第10回じゃがいも祭りでは、コロッケバーガーやカレーなどが販売され、新鮮な地元産ジャガイモを味わおうと多くの住民でにぎわった。