東京で「かごしま食の大交流会」

東京で「かごしま食の大交流会」

2017ミス奄美黒糖焼酎の宮原加代子さん。「奄美に1年ほど住んでいました。私で3代目になります」と笑顔

「近代日本をつくったのが、わが鹿児島だ」と語る、三反園訓鹿児島県知事

シマ唄を熱唱する、指宿桃子さんの背景には、大きなスクリーンで奄美の自然が映し出される

大河ドラマについて語る、原作者の林真理子さんと、脚本家・中園ミホさん(右端)

大河ドラマの主役を演じる鈴木亮平さんからは、熱いメッセージが届いた

 日本一食材の料理や本格焼酎堪能
NHK上田会長「これから奄美ロケもあります」

 【東京】明治維新150周年記念「かごしま食の大交流会in TOKYO」(主催・鹿児島の夕べ実行委員会)が1月31日、渋谷区のセルリアンタワー東急ホテル地下2階「ボールルーム」で、約900人を集めて盛大に開催された。参加者たちは、日本一の鹿児島の食材を存分に生かした料理や飲み物などを味わい、ゲストによるステージトークなどを堪能していた。

 同ビッグイベントは、首都圏において、関東在住さつま大使や鹿児島県の売り込みに貢献することが特に期待される招待者らに、鹿児島が誇る農林水産物や特産品および観光情報などを紹介宣伝することで、参加者の鹿児島に対する理解を深めてもらい、県産品に関する情報を国内外に効果的に発信することを目的にしたもの。NHK大河ドラマで「西郷どん」が放送され、今年は、明治維新150周年とあって、先人の偉業をたたえる映像が会場を盛り上げていた。

 開会に先立って、大役を務めたのは、唄者の指宿桃子さん。「桃ちゃーん頑張って」と奄美関係者からの声援を受けてステージに登場。「朝花節」など3曲を熱唱。大きな拍手を浴びていた。
 主催者を代表して三反園訓県知事があいさつ。粋な着物で登壇した知事は「いよいよ『西郷どん』も放送され、鹿児島のホテルも観光客で埋まってきました。明治維新を感じられる街づくりをしているので、家族を連れて一緒に盛り上げてほしい」と語り、「今年は『どんどん鹿児島』がテーマ。日本一になった和牛は、オール鹿児島で取り組んだ結果だ」。そう笑顔で付け加えた。

 上田良一NHK会長も「素晴らしい自然が今回の大河ドラマで描かれている。これから奄美でのロケもありますので、よろしくお願いしたい」と、力を込めていた。

 会場には、キビナゴと青パパイアの南蛮漬けや、奄美の鶏飯など郷土料理がずらりと用意され、さつま揚げの実演も。また、喜界島のゴマを使用したスペシャルメニュー「鹿児島黒牛の黒酢煮黒胡麻風味」も用意され人気となった。

 なかでも鹿児島黒牛のステーキコーナーは、長蛇の列が絶えることなく出来ていた。ほかに工芸品やデザート、地ビールなどの飲み物のコーナーも充実。酒造組合による焼酎ストリートのコーナーには、奄美の黒糖焼酎も数多く置かれていた。

 また、NHK大河ドラマ「西郷どん」の原作者、林真理子さんと脚本家・中園ミホさんも駆け付けた。林さんは、ややはにかんだ表情で「一ファンとして毎回楽しませていただいています」と語った。

 西郷役で主演の鈴木亮平さんからも、熱いビデオメッセージが届いた。先人の思いに囲まれ、鹿児島が全国に誇る日本一の食材を肴に自慢の焼酎を酌み交わし、鹿児島の未来を語り合った交流会は、盛会のまま閉会となった。