元ちとせさんデビュー15周年記念コン

元ちとせさんデビュー15周年記念コン

元ちとせさんのデビュー15周年を記念したコンサートがあり、同じ事務所、同郷出身アーティストらと共演した(左からカサリンチュ・タツヒロさん、中孝介さん、山崎まさよしさん、花束を手にする元さん、杏子さん、岡本定義さん、我那覇美奈さん、カサリンチュ・コウスケさん)

「これからも歌う旅を」
数々のゆかりゲストと共演
来場のファンに感謝伝える

 

 瀬戸内町出身の歌手、元ちとせさんのデビュー15周年を記念したコンサートが3日、奄美市笠利町の県奄美パークであった。元さんと同じ事務所のアーティストらも迎え、例年奄美大島で開かれる音楽祭典のスピンオフ企画で、「AUGUSTA CARAVAN&SETTING SUN AROUND FESTIVAL」と銘打ち開催。島内をはじめ、県外各地からも集まった約500人ものファンに感謝を伝えながら、デビュー曲の「ワダツミの木」など各曲を熱唱。同郷のミュージシャンらも駆け付け共演し、元さんのデビュー15周年を祝福した。

 コンサートのオープニングを飾った「ハミングバード」のイントロが鳴り出し、笑顔で手拍子しながら元さんが登場。序盤から会場は温かい雰囲気に包まれた。

 元さんのデビュー15周年を記念し、同じ「オフィスオーガスタ」所属のミュージシャンらが出演。シングル「あなたがここにいてほしい」を、楽曲提供した岡本定義さんとの共演で歌い、その後も元さんとハイタッチを交わして次々と入れ替わり、ゲストミュージシャンが登場した。

 杏子さんとのロックナンバー「イカサマ美男子」で会場のボルテージはさらに上昇。「20年ほどの付き合い」という山崎まさよしさんの登場では、待ちわびたファンから歓声も。圧巻のギター演奏をバックに「名前のない鳥」を披露し魅了した。

 奄美出身のミュージシャンともコラボ。中孝介さんとのユニット「お中元」で「春の行人」を披露。また、「カサリンチュ」お馴染みのヒューマンビートボックスとフォークギターの演奏で、「サンゴ十五夜~ひかるかいがら」2曲を共演し、しっとりと聴かせた。

 鮮やかなグリーンの衣装に身を包み、ラスト曲の「ワダツミの木」のイントロが流れると、場内から拍手と指笛(ハト)も。全身を使い、感謝の気持ちも伝えるように、ひと際力強く、美しいファルセットを響かせ歌い上げると、奄美の人にとっても特別な一曲に場内からは大きな歓声と拍手が鳴り響いた。

 アンコールに応え、ゲストらと再登場すると、自身も含まれるユニット「福耳」の「星のかけらを探しに行こう」を共演者らと熱唱し、曲の途中では、杏子さんから元さんに花束が贈呈された。

 各場面でファン、共演した地元出身者やゆかりの歌手、同じ事務所所属のアーティストら関係者に感謝を伝え続けた元さんは「様々な出会いに恵まれ音楽でたくさんの刺激をもらった。故郷の島で祝ってもらい、本当にありがとうございます。これからも頑張って歌う旅を続けていけたら」などと語った。