群島タンカン品評会

群島タンカン品評会

68点の出品があった奄美群島タンカン品評会(初日の外観審査)

8市町村から68点出品
7日、審査結果発表

 2017年度奄美群島タンカン品評会(奄美群島農政推進協議会、JAあまみ主催)が6日、奄美市であった。今回は二日間に分けて開催。初日は審査があり、8市町村から出品された68点の外観・内容を審査。7日に審査結果が発表される。

 奄美大島、徳之島、喜界島から出品されたタンカンの階級別はL規格が33点、2L規格35点。県農業開発総合センター大島支場の久米隆志支場長を審査委員長に果樹担当の県職員が審査にあたった。

 会場となった奄美市農業研究センターでまず外観を審査。玉ぞろい、色づき(着色)、形、滑らかさ、障がい(傷・病気)を一つひとつチェック。糖とクエン酸の内容については光センサーがある奄美大島選果場で行った。審査割合としては外観が55%、内容が2項目で45%を占め、糖・酸のバランスのよさが「奄美たんかん」のセールスポイントとなっている中、果実の中身の品質が問われることになる。

 審査委員長の久米支場長は「今期は裏年で収量が少ない見通しだが、品評会出品数は記録的な豊作だった前年度(76点)からそれほど落ち込んでいない。以前は50点程度の出品数で1・5倍増えている。全体的には収量減でも出品する農家の熱意・意欲が伝わる」と話し、「出品されたものはレベルが高い。ぜひ多くの農家が審査会場に足を運び、いいものを見ることで栽培技術の参考にしてほしい」と農家の来場を呼び掛けている。

 7日の展示、審査講評および表彰は奄美市農業研究センター(同市名瀬朝戸)で。審査講評・表彰は午前10時からある。