講師(左)の指導に熱心に耳を傾ける受講者たち
誰もがスポーツに親しめる地域づくりへ
講義に競技実習も
県と県障害者スポーツ協会、社会福祉法人県身体障害者福祉協会は11・12日の2日間、障がい者スポーツの指導者育成を目的とした「2017年度鹿児島県障がい者スポーツ導入研修会」を奄美市住用町の体験交流館で行った。同研修には、奄美群島内の福祉施設関係者や奄美看護福祉専門学校の学生ら21人が参加。受講者らは講義や実技を通じ、誰もがスポーツに親しめる地域づくりに向けて熱意を傾けた。
同研修は、2020年の県全国障害者スポーツ大会の開催を控え、同スポーツを継続的に支援する拠点、指導者やリーダーの育成・養成を目的に開催。受講後は地域のサポーターとして登録し、障がい者へスポーツの喜びや楽しさを伝えて行く。
1日目は、講義が「本県の障がい者スポーツの現状と課題」「魅力あるイベントづくり」をテーマに講話。実技が「ボッチャ」「フライングディスク」の二競技を実習した。
講義では、スポーツ振興に関わる国や県の動向、障がい者スポーツの現状や課題を、県障害福祉課の赤谷興作主事らが講義。聴覚・視覚といった障がいの特性に応じた競技ルールやサポートの体制についても解説した。
続く実技では、同スポーツ協会・前田究会長らが、実際に競技を行いながらルールや進行手順を指南。競技中の安全対策や問題点をそれぞれが確認しながら、運営方法などをシュミレーションした。
研修を受講した県立大島養護学校の川村雄一郎さんは「今後は少しずつ障がい者スポーツへの関心を高めて、障がい者・一般の人をつなげる架け橋になれるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。