末広工区道路は供用開始4月へ

供用開始が近づく「末広・港線」整備計画の末広工区道路

中心市街地「末広・港」線
奄美市名瀬 区画整理、事業費ベース83・5%

 奄美市が2004年度に開始した名瀬中心市街地の「末広・港土地区画整理事業」の一環として進められている、シンボルロード「名瀬都市計画道路3・4・18号末広・港線」のうち、末広工区の整備が順調だ。予定通り4月の供用開始が見込まれ、中心市街地へのアクセス機能が大きく向上する軸線が整い、全体事業の進行に大きな弾みとなる。

 04年度からスタートした同地区の区画整理事業は、当初計画から3年間延長し、21年度完了を予定。施工面積3・2㌶、総事業費95億2千万円に上る。

 17年度末までの進ちょく率は83・5%(事業費ベース)。建物移転状況は、全体棟数135棟のうち、127棟が契約済みとなっている。

 末広港線は区画整理に伴う、中心市街地の主要道路整備に位置付けられ、整備ルートは永田橋通りから港町までの延長480㍍、道幅16㍍で計画。17年度は永田橋通りから朝日通りまで延長252㍍の工事に着手した。

 これまで一方通行で、1車線だった道路は、完成すると相互通行できる2車線で両側の歩道(幅4・5㍍)を含め、標準道幅16㍍に整備される。

 さらに道路工事と合わせ、沿道の街路樹にヒカンザクラ(高さ2・5㍍)を植え、枝サンゴをイメージした街灯を各14カ所に設置。また歩道舗装は、白砂と赤土をイメージした平板プレートを敷き、景観向上が図られた。

 18年度からは、いよいよ朝日通りから港町まで、「港工区」道路の整備に着手。残る地権者との移転交渉は佳境を迎えるが、同市都市整備課は「市街地整備の重要性を踏まえ、着実に進めたい」としている。