瀬戸内町阿木名で奄美未来会議

参加者らは世代を超えて忌憚のない意見を出し合った

つながりで可能性
一歩踏み出すため協働語り合う

 世代や立場を超えて未来の奄美の協働を語り合う「第2回奄美未来会議」(県主催)が18日、瀬戸内町の阿木名公民館で行われた。同会議は、奄美群島の未来を考える様々な人が出会い、共生・協働の契機を生み出すための交流の場。参加者90人は奄美群島の未来を見据え、一歩を踏み出すためのアイデアについて語り合った。

 同会議は、2016年の奄美市に続く2回目の開催で、県の「多様な主体がつながる交流の場づくり事業」の一環。一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten―Lab(永山由高理事長)が委託を受け、奄美群島の地域課題と未来の共有、交流拠点となるネットワーク構築を目的に活動を行っている。

 会議では、島の未来を考え行動する14人のスピーカーを県内各島から招き、その活動をより早くより大きく実現するためのアイデアを参加者とディスカッション。また、参加者は一般住民や町議員、会社員など多種多様で、忌憚のない意見を出し合うために、それぞれがニックネームを名乗り気さくに呼び合った。

 始めに、永山理事長が講師を務め、会議の趣旨や意図を解説。フレンドリーなトークセッションやユニークな準備運動に会場は大きく盛り上がった。

 続くプレゼンテーションでは、各スピーカーが自身の取り組みやチャレンジを紹介し、活動を前に進めるために障壁となる課題を参加者に提起。参加者らはスピーカーの積極的な発想や提案に、共感や驚きの声を上げながら耳を傾けた。

 課題提起を受けた参加者らは4人1組でスピーカーを囲み、全員参加でワークショップ。初めて顔を合わせるメンバーも多い中、スピーカーの課題解決に向けて、お互いが知恵を絞り話し合った。

 永山理事長は「みんな個々で活動しているが横のつながりは少ない。スピーカーなどを起点に、つながることで可能性が広がることを期待したい」と話した。