地区肉用牛生産振興研修会

2017年度大島地区肉用牛生産振興研修会が喜界町であった。初日は3氏による講演が行われた

繁殖管理でAI活用
講演、地元農家視察も 喜界町で

 2017年度大島地区肉用牛生産振興研修会が14・15日の両日、喜界町であった。県、各市町村、肉用牛経営者など関係者約80人が参加。3人の講師を迎え、商品性を高めるための肉用牛の改良、償却コストの削減につながる機械メンテナンスなどに関する講座を受講したほか、地元の優良肉用農家を視察する現地研修もあり、取り組み事例などに学んだ。

 研修会は、県肉用牛振興協議会大島支部、県大島支庁などの主催。初日は、喜界町役場ホールで3氏を迎えた講演が行われた。

 肉用牛改良をテーマに、県肉用改良研究所の徳丸元幸氏が、飼育側から見た子牛の商品性向上に関して講話。また、㈱ドコモCS九州鹿児島支店の林裕徳氏と㈱ファームノートの原田好章氏は、人工知能を活用した発情発見システムの有用性などに触れ、生産性向上に向けた各対策を紹介した。

 クボタアグリサービス㈱の渡邊祐介氏は、トラクターやロータリーなどの機械メンテナンスの仕方などをアドバイスした。2日目は、現地研修として、地元の3農家を視察した。

 優良種付に関する適正実施農家、発情発見システムを活用している各農家の取り組み事例も学び、今後の肉用牛経営に役立てることを目指した。県大島支庁農政普及課の担当者は「講演では、AIを活用した繁殖管理、コスト低減を図るためのメンテナンスに関することなど多岐に渡る内容で、良い成果が期待できると思う」などと話した。