出品された切り花を審査する審査委員ら=知名町=
最優秀賞に輝いた外山利章さんのピュアホルン(テッポウユリ)
【沖永良部】知名町切り花品評会(同町・JAあまみ知名事業本部主催)が21日、JAあまみ知名事業本部花き集荷場であった。テッポウユリやグラジオラスなど3部門に81点が出品され、最優秀賞(県経済連会長賞)に外山利章さん(テッポウユリ・ピュアホルン)が輝いた。
切り花の生産振興と高品質化による銘柄の確立を図ろうと毎年開催している。前年より51点多い出品数となった。内訳は、グラジオラス部門42点、テッポウユリ18点、ソリダゴ・トルコギキョウ部門21点。
審査は、東京や福岡などの花市場関係者と県経済連の担当者ら9人が行い、出品物の草姿や品種特性などを確認した。3部門の金賞8点の中から最優秀賞1点を選定、金賞7点には市場賞が与えられた。
講評では、テッポウユリについて「島の代表的な花になるので、一席となったピュアホルンを重点市場に届くよう増産してほしい」(仙花・上原正利氏)。グラジオラスは「品評会クラスの商品が市場に供給できれば、おのずと結果は出てくる。選花・選別の徹底をお願いしたい」(鶴見花き・清水宏一氏)。ソリダゴ・トルコギキョウは「冬場の産地として、ソリダゴは重点品目。もっと出荷してほしい」(久留米花き・園田康晴氏)と述べた。
最優秀賞の外山さんは「ピュアホルンは、花が上向きに咲くので市場のニーズがある。今後、さらに生産数を増やしていきたい」と話した。
最優秀賞以外の結果は次の通り。(敬称略)※()内は品種と市場賞
【テッポウユリ】▽金賞 平文代(日の本・仙花花市場社長賞)、勝馬英彦(日の本・姫路生花社長賞)▽銀賞 平英行(ピュアホルン)▽銅賞 勝間さなえ(日の本)
【グラジオラス】▽金賞 山田ヒロシ(トラベラ・大田花き社長賞)、山本重男(エッセンシャル・福岡花市場組合長賞)、田尻篤樹(ソフィー・鶴見花市場社長賞)、奥野茂(シュガーベイブ・梅田花市場社長賞)▽銀賞 川上植起(ソフィー)▽銅賞 山本重男(ミルカ)
【ソリダゴ・トルコギキョウ】▽金賞 奥山順也(タラ・久留米花市場組合長賞)▽銀賞 島重元(タラ)▽銅賞 村上梅代(クリスハート)