ブロワーの風で空中に浮かぶ発泡スチロールの実験
工作や実験通して
奄美図書館で東大生が教室
科学遊びで病児など支援するアニマシオン・トイ(渡辺美佐子代表)は24日、奄美市名瀬の県立奄美図書館で「科学実験教室で遊ぼう」を開いた。3回実施の実験教室に小学生や一般など約70人が参加。工作や実験を通して、科学の不思議を学んだ。
講師を東大サイエンスコミュニケーションサークルCASTが担当。渡辺代表によると、「実験教室は大学生と島の子どもたちが科学遊びを介して、学生と交流し、なりたい自分を見つける機会とする」などの目的で開催された。
参加者はまずコップの空気砲作成を開始。各テーブルに東大生スタッフが、材料を準備して各自の空気砲作りにチャレンジした。
完成した空気砲を試して、積み上げたコップを的にして空気砲の威力を確認。続いて空気についてのサイエンスショーで、発泡スチロールのボールや水を少し入れたペットボトルをブロワーの風で空中浮揚させる実験が披露された。
実験後にどうして浮くのかを解説。講師は、「風が物体を包むように流れて、物体が空中に浮かぶのはコアンダ効果による現象」と話した。
続いて空気の重さを実感させるため、大型の風船を膨らませて子どもたちは両手でトスして体感。講師が広げた新聞紙の下に割りばしを置き、手刀でたたき折るパフォーマンスにも成功。「新聞紙は空気の重さ(大気圧)で押さえられていたので、割りばしを折ることが出来た」と実験結果を解説した。
父親と参加した奄美小5年の東征吾くん(11)は、「コップ工作が面白かった。自分が作ったもので、ビニールテープ2個分の重さが持ち上げられた」と感想を話した。