養護学校・奄美高校交流学習会

養護学校・奄美高校交流学習会

約30人が参加したふくらかん、ミキゼリー作りでは、両校生徒らが協力して2品を作り上げた

6種の学習体験で交流
相手の気持ち考える習得

 奄美市名瀬の奄美高校(二石政彦校長)と、龍郷町の大島養護学校(中村周一郎校長)の高等部は26日、奄美高校で、交流学習会を開いた。両校から約50人ずつの生徒が参加。料理や合奏など様々な体験を通し、親睦を深めた。

 同交流学習会は毎年行われており、1年ごとに奄美高校と大島養護学校で、交互で開催。協力して活動や制作に取り組むことで親睦を深め、相手の立場や気持ちを考える力を身に付けることを目的としている。今回は大島養護学校の生徒らが、奄美高校で同校生徒らの学習を体験。ハンドベル合奏、カレンダー製作や料理など6種類の学習を体験した。

 開会行事で二石校長は「互いの違う所を尊重し、教え合い、楽しい交流にしてほしい。これをきっかけに日常生活でも交流が持てたら」と語った。

 開会後は各会場に分かれ、それぞれの学習がスタート。約30人が参加した、ふくらかん、ミキゼリー作りでは、奄美高校家政科の生徒らが工程を丁寧に教え、大島養護学校の生徒らと協働で作業した。同科2年の中田瑞紀さん(17)は「普段関わることが少ない学校の人と協働で作業をしたのが新鮮だった」と笑顔を見せた。

 また、パソコンを使ってカレンダーを作る学習を行ったグループは2人一組になり、協力し合いながら作成。互いの誕生月などのカレンダーに2人で写った写真をデザインした。大島養護学校高等部1年生の宮村優美さん(16)は「普段はあまりパソコンを使わないが、楽しかった。誕生月の12月のカレンダーなので、誕生日ケーキや、クリスマスにちなんだイラストを貼る工夫ができた」と語った。