春季火災予防運動スタート

春季火災予防運動スタート

タイヨー浦上店前で火災予防を呼び掛けた消防職員たち

キャンペーンや訪問で意識高揚
大島地区消防組合

 2018年春季全国火災予防運動がスタートした1日、大島地区消防組合消防本部(小松和行消防長)でも奄美市内で式典が行われた。式典後、パレードや街頭キャンペーンなどのほか、防火訪問などを実施。7日までの期間中は特別査察や火災予防訓練を行い、住民の防火意識の高揚を図る。

 同運動の全国統一防火標語は「火の用心 ことばを形に 習慣に」(17年度)。重点目標に、▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進―など八つを掲げている。17年の大島地区管内の出火件数は37件(うち奄美市21件)、焼失棟数は21棟(全焼8棟、半焼1棟、部分焼5棟、ぼや7棟)、り災世帯は10世帯、死者2人、負傷者4人だった。出火件数は前年(28件)より9件増加。出火原因の上位はともにたき火や火入れなど。

 式典で小松消防長は今年1月に発生した笠利町笠利での火災に触れ、「住宅火災における予防の普及啓発に取り組み、各種災害にはより一層の緊張感を持って取り組む必要がある」などとあいさつ。その後、職員や団員らが消防車両数台に分かれ広報活動などに向けて出発した。

 奄美市名瀬のタイヨー浦上店では職員らが啓発用のチラシとティッシュを配布。▽暖房器具の使用時は燃えやすいものから離して使うこと▽火入れ・たき火の際の、天候への配慮・防火用水バケツの用意▽寝たばこ・たばこの投げ捨てをしないこと▽住宅用火災警報器の購入・点検―などを、マイクを通して呼び掛けた。