出来上がったフクギ染めハンカチを広げ喜ぶ子どもたち
龍郷町子ども博物学士講座(町教委主催)の最後となる第7回講座が3日、町生涯学習センター「りゅうがく館」講堂であり、親子ら約40人がフクギを使った草木染め体験を楽しみ、自分だけのハンカチを作った。15人が研究発表し、閉講式で、発表者に認定賞と副賞のエコバッグを贈呈したほか、13人に講座皆勤賞を授与した。
草木染め体験では、県立奄美少年自然の家研修主事の田之上由美さん、稲田浩二さん、南司さんが講師を務めた。白いハンカチの折り方や絞り方を指導し、輪ゴムや鉛筆、ビー玉を使って花柄、ハート柄などさまざまな柄を作る方法を学んだ。その後、駐車場敷地に移動。ハンカチを染色器に15分入れ、さらに銅媒染液や鉄媒染液の入ったタライに入れた後、水洗いする作業を行った。
染め上がり、各種模様に仕上がったハンカチを見て参加者は「きれい」「ハートが二つできた」などと話し、喜んでいた。内野歩さん(龍郷小1年)は「楽しかった。うまくできた」、實川進之助君(赤徳中2年)は「初めての体験。予想していなかった柄ができてとてもうれしかった」と感想を述べた。
研究発表では①奄美の自然(生き物)②植物③古代④特産品⑤星座の世界⑥西郷隆盛―などをテーマに研究した内容を発表。方言を使う発表者もいて会場の笑いを誘った。
碇山和宏教育長は「研究発表は素晴らしかった。7回の講座に児童生徒385人と保護者184人の合計569人の参加がありうれしく思う。アンケートを参考に講座プログラムを充実させたい」と講評した。
【皆勤賞】宮崎蒼、岩村芽依、實川進之助、内野歩、岩崎想、山口大虎、福原璃音、前田波音、高優一郎、石原知佳、姫野千葵、姫野楓雅、德重隆成(敬称略)