ヨロンマラソン

ヨロンマラソン

950人のランナーが与論路を駆け抜けた
6度目の優勝を果たした男子フルマラソンの野本哲晃さん
女子フルマラソントップの岩村聖華さん

950人島駆ける
フルマラソン 男子・野本さん6度目V、女子・岩村さんが初優勝

【沖永良部】第27回ヨロンマラソン(同実行委員会主催)が4日、与論町の茶花海岸を発着点に島を周回するコースであった。全国から集まったランナー950人が与論路を疾走。フルマラソン男子は、野本哲晃さん(42)=福岡県=が6度目の優勝を果たし、同女子は岩村聖華さん(33)=熊本県=が初優勝を飾った。

 

開会式で西田健一実行委員長は「沿道では、笑顔の子ども達が背中を押してくれる。最後まで諦めず頑張ろう」と激励し、フルマラソンに参加の上野山馨さん(92)=和歌山県=が「素晴らしい南国の海岸を眺め、熱い声援に励まされながら、元気に笑顔でゴールする」と選手宣誓した。

大会は、島を2周する42・195㌔のフルマラソンと、島1周のハーフマラソンの2コース。午前9時にフルの374人が、同11時にハーフの576人が一斉にスタートした。

ランナーは、最大高低差約50㍍の起伏の激しいコースと、徐々に上がる気温に苦しみながら力走。給水所では、地元のお年寄りがチヂンを打ち鳴らして応援し、子ども達も「頑張ってください」と声を掛け、ランナーに水を配っていた。

フルマラソン男子優勝の野本さんは、過去に同大会フルマラソンで5度優勝。15年前の第12回大会で樹立した2時間29分20秒は大会最高記録となっている。「ヨロンマラソンは約10年ぶり。気温の高さと湿気でなかなかスピードが上がらなかった。久しぶりに走って、アップダウンの激しいコースを思い出した。地元のお年寄りたちの応援で頑張れた」と笑顔を見せた。

ヨロンマラソン初参加の岩村さんは「市民ランナーの方から『ヨロンマラソン、最高だよ』と紹介されたのがきっかけでエントリーした。暑いし、アップダウンも激しかった。3時間を切りたいと思っていたが、きつかった」と振り返った。