国立公園のルール周知

国立公園内の禁止事項などを理解してもらう目的で看板を設置(提供写真)

環境省 看板設置
特別保護地区内14カ所

 環境省奄美自然保護官事務所は6日、奄美群島国立公園の特別保護地区湯湾岳で規制内容を周知する看板を設置した。看板14枚を今月中に、奄美大島、徳之島などの国立公園区域内に立てて、貴重な自然環境の保全につなげていきたいとした。

 奄美群島国立公園は、国内34番目の国立公園として昨年3月に指定。生態系管理型と環境文化型の二本立ての国立公園となっている。

 同事務所では今月中に、奄美群島の希少な動植物を守るため奄美大島(8枚)、請島(1枚)、徳之島(5枚)の14カ所に動植物保護の法律・条例の規制内容を周知する看板を設置する。看板は全て国立公園の特別保護地区などに立てられ、来訪者や島民に国立公園内でのルールなどを理解してもらう。

 国立公園内では昨年、希少種の盗掘・盗採や昆虫採集トラップの違法設置などが発生。国立公園の特別保護地区では、指定された動植物などの捕獲殺傷や採取損傷、工作物の新改増築などが規制されている。

 周知看板は禁止事項が分かりやすいようにイラストも表示。別枠で国立公園の区域外でも、市町村の条例で規制されている希少動植物の捕獲・採集は禁止されていると明示されている。