テレビ電話を通じて沖永良部の魅力を紹介する田皆小の児童ら=知名町=
田皆小の子ども達が制作した「うみやまかわ新聞沖永良部島版」
【沖永良部】知名町立田皆小学校(松田義洋校長 児童数34人)の5・6年生10人が8日、北海道の天売小学校の3~6年生4人と遠隔交流授業を行った。子ども達は、テレビ電話を通じてお互いの島の自然や文化を紹介し合った。
今年度、両校は離島経済新聞社と日本財団による共同事業「うみやまかわ新聞」を制作。この縁で、離島経済新聞社が仲介役となり交流授業が開催された。
この日の天売島の気温はマイナス5度、沖永良部島は17度。直線距離で2200㌔離れている。人口は天売島が約300人、沖永良部島が約1万3千人。
両校の児童は、「うみやまかわ新聞」の沖永良部島版と天売島版を使って地元の魅力を紹介した。「晴れた日は観音岬から遠く離れた利尻島の利尻富士を見ることができる」「日本に生息する鳥の半数にあたる約300種類が天売島で確認されている」(天売小)。「温暖な島なのでフルーツの栽培が盛ん」「島には『オカヤドカリ』という天然記念物がいて、大きいもので20㌢以上ある」(田皆小)などと発表した。
交流授業終了後、子ども達は二つの新聞を比較しながら違いや共通点を考えた。同小5年の根釜由空さん(11)は「気温の差がすごくて驚いた。虫がいっぱいいるところは天売島と似ているけど、魚や鳥の種類が違った。新聞を見て多くの人に島に来てもらいたい」と話した。
同小では、2学期から「うみやまかわ新聞」の制作をスタート。「これから先もずっと大切にしていきたい沖永良部の宝物」をテーマに、島の植物や人気レジャーの「ケイビング」、伝統芸能「田皆ヤッコ」などについて地元の農家や観光業者などを取材し、新聞にまとめた。