FC龍郷が2連覇

決勝で2点を挙げたFC龍郷の久保壱砂⑩(決勝、FC龍郷―瀬戸内SSS)

準優勝は瀬戸内SSS
奄美新聞社杯小学校卒業記念サッカー

 第26回奄美新聞社杯争奪小学校卒業記念サッカー大会(同社主催、大島地区少年サッカー連盟主管)の最終日は11日、奄美市名瀬の古見方多目的広場で準々決勝から決勝までを行い、FC龍郷が2連覇を飾った。準優勝は瀬戸内SSSだった。

 小学生チームが出場した同大会は試合時間30分(15分ハーフ)で行われた。最優秀選手賞は久保壱砂(FC龍郷)、優秀選手賞は富田丞偉(瀬戸内SSS)に輝いた。

 結果は次の通り。

 ▽準々決勝 瀬戸内SSS2―0小宿FC、FC喜界0―0(PK3―1)笠利Jr.FC、FC龍郷3―0伊津部FC、FC朝日1―0奄美FCリーベル▽準決勝 瀬戸内SSS1―0FC喜界、FC龍郷1―0FC朝日▽決勝 FC龍郷3(1―1、2―1)2瀬戸内SSS

 ※順位 ①FC龍郷②瀬戸内SSS③FC朝日、FC喜界
 〈個人賞〉▽最優秀選手賞 久保壱砂(FC龍郷)▽優秀選手賞 富田丞偉(瀬戸内SSS)▽ベストイレブン 世門憂汰(FC朝日)、澄田駿太(FC喜界)、信島拓志(瀬戸内SSS)、豊山太一朗(FC龍郷)、小林雄志(瀬戸内SSS)、山元楓(FC龍郷)、豊山礼翔(同)、田中颯芽(同)

 

決勝終了間際、逆転ゴール
FC龍郷、追う展開制す

2連覇に輝いたFC龍郷

 大会を2連覇したFC龍郷。決勝では劇的なゴールで瀬戸内SSSを下し、参加12チームの頂点に立った。

 決勝は先手を取られ追う展開。前半、開始1分に瀬戸内の勇佳太郎にループシュートを決められるも、前半終了間際、龍郷は久保壱砂が得点し同点に。そのまま1―1で迎えた後半、今度は4分に瀬戸内の富田丞偉が点を決めると、龍郷は10分、柳梓瑠が得点し、再び同点とする。その後、コーナーキックのチャンスを得た龍郷はクロスボールの競り合いからこぼれた球に久保が反応し逆転のゴール。プレーが再開する前に試合が終了し、龍郷の選手や保護者らは大きな歓喜に包まれた。

 FC龍郷の小学6年メンバーにとっては小学校最後の大会だったという。FC龍郷の大山輝史監督は「悔いだけは残さないよう思い切ってプレーするように伝えた。優勝できてよかった。いい試合を見せてもらった。選手に感謝」。

 FC龍郷の保護者らはそろいのハチマキを巻くなどして決勝を熱く応援。FC龍郷のキャプテンで、決勝ゴールなどこの日2得点した久保は、保護者らの応援に感謝。決勝ゴールの起点となったコーナーキック時には、「自分が決める」という思いを持っていたという久保は赤徳小の6年で、「小学校最後の大会で優勝できてうれしい」と話していた。