「奄美くろうさぎ留学」説明会

シマ唄を披露して、奄美の魅力をPRする左から里アリスさん、中村瑞希さん、平田まりなさん

島に関するクイズに答える児童。左は、司会を務めたあまみエフエムディ!ウェイヴの渡陽子さん

息子を奄美に送って母親としての留学体験を語る、矢野結理さん(左)。右は、みつばち社の小林奈穂子さん

「周りが見守り育てくれる」
中村瑞希さんライブやクイズも

 【東京】島の子になる1年間、まだ知らない宝物を見つけよう――。奄美市は9、10日、東京や関西(兵庫・尼崎)で離島留学支援事業「奄美くろうさぎ留学」の説明会を開いた。東京説明会に69人(児童含む)、関西に34人が参加し、担当者から留学制度や奄美の魅力など解説。参加者は奄美に関するクイズや島唄の中村瑞希さんのミニライブなど楽しんだ。

 「奄美くろうさぎ留学」は奄美群島以外に在住する児童・生徒が、奄美市の小規模小学校・中学校に留学する離島留学支援事業。「奄美くろうさぎ留学制度in東京」は9日、中央区の時事通信ビル13階ヒビヤで開催され開会のあいさつに続いて、映像を通じ豊かな自然や優しい人々など、奄美の魅力が担当者から説明された。

 また、「自然体験や活動などを通じて地元児童・生徒との相互の教育効果の向上と振興、さらに地域の活性化と発展」と留学制度の目的などを解説。続いて、受け入れる佐仁、手花部、住用、知根の各小学校や崎原小中学校など9校の様子が映像で紹介された。

 実際に長男の琥太郎(こたろう)君を芦花部小中学校に留学させている母親の矢野結理(ゆうり)さんは、「周りの大人たちが自分たちの子どもと同じ感覚で見守り、 島の子どもが子どもを育ててくれる」と、安心してわが子を送り出している状況を語っていた。

 その後、奄美にちなんだクイズや、唄者・中村瑞希さんのミニライブで幕が閉じた。募集期間は、3月末までで対象は小学3年生から中学3年生まで。受け入れ期間は原則1年以上。「2泊3日程度の短期体験留学への支援もありますので検討してほしい」と担当者は話している。

 受け入れ校は前出のほか、屋仁小学校、市小学校、住用中学校。問い合わせは奄美市教育委員会学校教育課℡0997―52―1128