盤を挟み真剣勝負を繰り広げる園児たち=知名町=
考える力育って
知名町
【沖永良部】園児に将棋を楽しんでもらおうと「第1回すまいる杯」が14日、知名町認定子ども園すまいるであった。5~6歳の園児16人がトーナメント戦に参加し、駒音が響く中、互いの腕前を競い合った。
将棋を通して考える力を育てることを目的に、同園の建設に携わった元役場職員の山下達成さん(64)が企画した。
この日は、園児33人の中から選ばれた子ども達が対局に臨んだ。山下さんが指導役を務め、子ども達は「銀は横に進めるの?」「歩が裏返ると後ろにも進めるよ」などと確かめながら駒を進めた。負けを認めると悔しくて泣き出す子もいた。
優勝者には、中学生でプロ棋士となった藤井聡太6段のクリアファイルがプレゼントされた。
山下さんは「勝つことも負けることも大事。小さい頃から将棋に親しみ、自分で考え、判断して、実践する力を身につけてほしい」と話した。